枕の素材“そば殻”の歴史☆

ねむり家でも使用している天然素材の“そば殻”は日本古来の枕素材として一般的な素材です。
蕎麦殻とは蕎麦の実を収穫し数日間天日で乾燥させて実を取り出した後に残った殻。自然の素材なので吸湿性や放熱性があり、夏場の清涼感などが特長として挙げられ使い慣れた人には根強い人気があります。
デメリットとして、蕎麦殻は使用するとつぶれて粉状になり、衛生面やそばアレルギーの観点からやや敬遠されがちです。
また、長期間使用せずに高温多湿になるような場所では害虫の発生があります。
毎日使用していれば特に問題ありませんが、来客用の枕としては不向きです。
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秋から冬にかけては「蕎麦」が旬の季節ですね。
秋の新蕎麦が出回り、年末の「年越し蕎麦」で最盛期を迎えます。
日本の蕎麦も、元をたどれば大陸伝来の食べ物となります。植物の蕎麦の原産地は、DNA分析などから現在では中国雲南省からヒマラヤあたりにかけてという説が有力になっているそうです。
日本で蕎麦の栽培が始まった時期はかなり古くまでさかのぼり、日本史の中でも最も古い時代区分の縄文時代にたどり着くともいいます。高知県内で9000年以上前の遺跡から蕎麦の花粉が見つかり、当時から蕎麦が栽培されていたと考えられています。さいたま市岩槻区でも3000年前の遺跡から蕎麦の種子が見つかっています。
奈良の正倉院にも蕎麦殻の枕は保存されており、当時は枕の最高級だったといわれています。
蕎麦殻どうしに隙間ができることで通気性が非常によく、一晩頭をのせても熱がこもりにくいという特性を持っています。
いつの時代、どの地域においても、伝統素材というものは、それなりの理由があって誕生したといえるのではないでしょうか。
北ヨーロッパの乾燥した寒い気候や鳥と共生する生活スタイルから、保温性の高い羽毛の枕が生まれたように、日本では、食物としての蕎麦が受け入れられ大流行していくなか、粉に挽いた際に副産物としてでる果皮部分を、リサイクル活用していました。それは生活全体がリサイクル社会で成り立っていた、江戸の社会に生まれた知恵と工夫だったのかもしれません。
身の周りにある生活材を上手に利用しながら、夏の高温・多湿の日本の気候に最も適した素材だということを、自分の身体で体感しながら快眠を見つけだしていったのですね。
天然の体に優しい素材は、質の良い眠りにとても大切です♪(ぐっすりスタッフ)
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